それは奇跡が命と引き換えに与えた代償なのだろうか。
幼い頃のあの事故以来、彼はその瞳に不思議な“力”を宿していた。
人の瞳の中に……様々な色が見える“力”
その色の意味するもの……。
それはその人の持つ感情……そして生死すら含めたその人の未来でもあった。
その過ぎた力に苦しみながらも、どうにか幼い頃からの夢である画家となった彼。
ある日彼は高校時代からの親友の結婚式に出席する。
だが式は突然の、ありえないようなトラブルで中止となってしまう。
混乱する場内。慌てふためく人々。
様々な色と感情の交差するその中でただ一人、静かな眼差しを向ける少女がいた。
今まで見たことのないような瞳の色をした彼女。
溢れんばかりの悲しみを湛えたような深く冷たいその瞳の色……。
そして彼女の口から零れ落ちた言葉。
『……ごめんなさい』
その出逢いこそが、彼と彼女と……そして二人の大切な人たちをめぐる運命の物語のはじまりだった。
変えたい気持ちと変えられない想い。
すれ違う感情と交差する意思。
CreativeConfigurationのお贈りする、切なくも暖かい運命の物語。
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